はじめに
ダイエットや資格試験など、何かをやろうという目標を立てても、その目標を達成できる人となかなか達成できない人がいます。
この違いは、どこにあるのでしょうか?
今日は、目標を達成できる人と達成できないとの違いを、基準を『今』においているのか『未来』に置いているのかの観点から考えてみたいと思います。
フォアキャスティングとバックキャスティング
目標の設定方法には、大きく分けて2つあります。
1つは、今の自分には何ができるか、今の自分はどの程度のレベルかを考えて、未来の自分がどうなりたいかを考えていく方法。
これをフォアキャスティングといいます。
もう一つは、理想の自分を手に入れている未来の自分の立場に立って、その理想の未来の自分から遡って、今何をすべきかを考えていく方法。
これをバックキャスティングといいます。
どっちがいいの?
僕の見た感じでは、ダイエットや資格試験になかなか成功できない人はフォアキャスティングで考えている人が多く、大きな夢を叶えたり大成功を収めている人はバックキャスティングの考え方をしている人が多いです。
例えば、野球のダルビッシュ投手は、自分がトレーニングをサボって試合でろくな成績をあげることができず、40歳になってしまってすごく後悔していると、そこに神様が現れて一度だけ20歳若返らせてもらったという設定で、日々のトレーニングに真剣に打ち込んでいるそうです。
これも少し変則的ですが、バックキャスティングの考え方と言えると思います 。
基本的に目標を設定するときは、バックキャスティングの考え方で設定した方が良いと思います。
というのも、フォアキャスティングでは、今の自分を基準にするので、自分はこの程度と安易な妥協をしてしまいがちになるという問題点があるからです。
これでは、自分の想像を超えた自分になることは絶対にできません 。
逆にバックキャスティングなら、考えられうる最高の未来の自分を基準にして、そこから遡って今やるべきことを決めていくので、理想の自分になるために今やるべきことが明確になるという利点があります。
そして、やるべきことが明確で具体的であれば、行動につながりやすくもなります 。
バックキャスティングを使った具体例
まず、未来の自分はこうなっていたいということを具体的に考えることがすごく大事です。
毎日時間に追われて忙しい生活をしていると、意識してやらないとこういうことを時間を取って考えるということは、なかなか出来ないものです。
そして、未来のある時点で自分がこうなっていたいというのが決まったら、そこから逆算して今とるべき行動を決めるようにしてみてください。
今までバックキャスティングの考え方を取り入れたことがない人は、これだけでもかなり結果に違いが出るはずです 。
受験勉強への応用法
受験勉強をするときは、まずは部屋に志望校のポスターを貼りましょう。
できれば、あなたの写真をそのポスターに貼って、あなたがその学校の学生になっていることをイメージできるようにすると、なお良いです 。
そのポスターを見るたびに、理想の自分を思い出すことができるので、バックキャスティングでつらくても今やるべきことに集中出来るようになります。
資格試験の場合は、スーツなどを着た写真を撮って貼っておけば、自分が資格を取ってバリバリ働いているところをイメージできるのではないでしょうか 。
まとめ
フォアキャスティングとバックキャスティングの話をしましたが、目標設定をするときは、バックキャスティングのほうが有利です。
フォアキャスティングで目標設定してしまうと、今の自分では無理そうなことは、最初から諦めてしまいかねません。
それでは、もったいないと思います。
その点、バックキャスティングなら、理想の自分になるために、今やるべきことが明確になりますし、明確になるがゆえに行動にもつながりやすくなります。
もちろん、バックキャスティングは受験や資格試験にも応用可能ですので、是非使いこなしてみてください。
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