人生を変えたい社会人に送る『信じる力』の活用法まとめ

宗教の話ではなく、科学的な話です。
信じる力の科学的な活用法を理解して、実生活に活かせば、人生を変えるための大きな手助けになります。
この記事では、『信じるとは一体どういうことなのか?』
また、何を信じた方が良くて、何を信じてはいけないのか?
そして、信じる力を実生活に生かす応用例を筆者が研究し、実際に試してみて効果が高かったものをまとめています。

 

結論から言うと、これは『あり』です。
なぜなら、科学的に根拠がないことを信じることによって、特定の状況によっては、信じた方が効果がある場合があるからです。
非科学的だからといって、全てを切って捨てるのではなく、信じた方が効果があるとわかっているものに関しては、むしろ積極的に信じて、効果を最大化するようにした方が有利です。
非科学的なものの代表に『迷信』というものがあります。
まずは、迷信とはどういうものなのかについて、考えていきましょう。

 

迷信とは何か?

なぜ、人間は迷信を信じるのか?

人間は、自分でコントロールできないことに対して、強烈な不安を感じます。
迷信は、それをコントロールできると感じることができます。
それゆえに人間は、迷信を信じてしまうんです。
大昔の人たちが迷信をたくさん信じていたのは、『自分がコントロールできないことに対して安心したいから』ということができます。
雨乞いや祈祷なんかは、まさに良い例ではないでしょうか。
また、人類学者のエドワード・B・タイラーは、「人間は、想像上のつながりを現実のものとして扱う」とも述べています。
これなんかも、人間が迷信を信じてしまう理由と言えます。
人間は、全く関係のない二つの現象であっても、それが想像の中で結びつけば、二つの現象の間には因果関係があるように思ってしまうんです。
「ここの宝くじ売り場では、前回一等が出たから今回も一等が出るかもしれない」と言った類の話が、まさにこれですね。

 

 

どうすれば迷信を活かせるのか?

たとえ非科学的なことであっても、本当に信じ切ることができれば、パフォーマンスの向上につながります。
例えば、「努力は報われる」と本気で信じきっている人は、一生懸命努力するでしょうし、それによって結果も出やすくなるはずです。
それとは逆に、「努力しても結局無駄だ」と本気で信じきっている人は、積極的に努力しようとはしないはずで、当然良い結果も出にくくなるはずです 。
つまり、あなたのパフォーマンスの向上につながるような迷信だけを信じ切ることが重要です。

 

良い迷信を強化する方法

良い迷信を信じ切ることが、あなたのパフォーマンスの向上につながります。
そして、良い迷信を信じ切るためには、その迷信が信用できる証拠をたくさん集めることが重要です。
例えば、「前回のプレゼンで大成功した時には、このネクタイをしていた」とか、「前回告白して成功したときも、このネクタイをしていた」などの証拠をたくさん集めて、「だから、このネクタイは自分にとってラッキーアイテムだ!!」というふうに迷信を強化していきます。
こうやって迷信を強化して、ある程度信じ切ることができるようになれば、大一番でそのネクタイを着用することで、パフォーマンスを向上させることができます。

 

迷信を信じる時の注意点

当然ですが、迷信をただ信じているだけでは、結果は変わりません。
雨乞いをしているだけでは、雨が降ってこないのと一緒です。
そうではなく、良い迷信を信じることによってパフォーマンスが変化し、それによって良い結果が出るというのが、この記事で推奨している迷信の活用法です。
単純に信じただけでは、結果は変わりません。

 

心理学によって解き明かされた迷信

自己充足的予言

『こういうことが起こるかもと考えていると、そういうふうに自分が行動してしまって、結果的に予言が当たってしまう』
心理学では、このようなことを『自己充足的予言』といいます。
占い師から「ケガに注意!」と言われると、占い師を信じきっている人は、自分がそういうふうに行動してしまって、本当に転んで怪我をしてしまうことがあるんです。
そうすると、占いが当たったということになって、「あの占い師はすごい!」と信じてしまいます。
そうやって、ますます占い師への依存度が高くなってしまいます。
依存度を高めるというのは、悪徳商法や悪徳宗教の典型的な手口です。
筆者は、占い師に占ってもらうこと自体をお勧めしません。
ですが、あなたがもし占い好きな人なら、悪い予言ばかり言ってくる占い師は、即刻関係を切ることをお勧めします。

 

ステレオタイプ脅威

『B型は自分勝手』など、自分の属する集団に対する否定的なステレオタイプ(固定概念)が、その人の行動と結果に好ましくない大きな影響を与えることを『ステレオタイプ脅威』と言います。
ある実験では、「知能を測るテストです」と言うと、黒人の方が白人より得点が下がり、「知能を測るテストです」と言わないと、この現象が起きないという結果が出ました。
自分の属している集団の悪い評価を心の中で信じてしまっていると、本当に悪影響が出て、まるで引き寄せられるかのように、悪い結果が出てしまうんです。

 

ステレオタイプ驚異の対処法

ステレオタイプ脅威は、悪い迷信の部類に入ります。
悪い迷信を信じきっていると、あなたのパフォーマンスが低下してしまいます。
ですので、信じないのが一番です。
そもそも、集団の全員が自分勝手とか、集団の全員が頭が悪いというのは、あるはずがありません。
自分の属する集団と、自分個人の問題は別と割り切って、一切相手にしないのが一番良い方法です。
少なくとも筆者は、このやり方で自分に対するステレオタイプ脅威をほぼ完全に排除できています。

 

まとめ

いかがでしたか?
人生を変えるためには、信じる力を理解して、有効活用するのが重要です。
そのためには、非科学的なものであっても、良い迷信については積極的に信じて、あなたのパフォーマンスの向上に役立てることが大事です。
逆に、悪い迷信については、徹底的に信じないという姿勢を保つことも重要です。
「非科学的なことは、一切信じない!」と言って拒絶するのではなく、良い迷信をあなたのパフォーマンスを向上させる友人にすることができれば、あなたの人生を変える力強い味方になるはずです。

 

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