社会人になってから勉強するためのノートの取り方は、 学生の時のノートの取り方とは違います。
この記事では、社会人である筆者が研究し、実際に試してみたノートの取り方の中で、特に良かったものだけをまとめて解説します。
この記事は、
「せっかくノートを取っているのに、すぐ忘れてしまって仕事に活かせていない社会人の方」
「社会人にとっての効率的なノートの取り方がわからない方」
向けに書かれています。
この記事を読むことで、
「記憶に残る効率的なノートの取り方」
「取ったノートを効率的に仕事に活かす方法」
を知ることができます。
目次
社会人にとっての効率的な勉強ノートの取り方を解説します
備忘録という言葉もあるように、ノートは本来、記録するために取るものです。
でも、多忙な社会人にとっては、せっかくノートを取ったとしても、それを見直す時間がないというのが正直なところではないでしょうか?
ですので、筆者の場合は、ノートは記録するためだけに取るのではなく、その場で頭に素早く記憶するためにノートを取ることにしています。
例えば、勉強のために社会人向けのセミナーに出席したときも、全部をノートに取るのではなく、的を絞って「今日聞いたこの話だけは、自分の生活に取り入れたい!!」という話だけをノートにとって、その場で頭に入れるようなやり方をしています。
つまり、聞いた話で重要な部分をいかに素早く記憶に結びつけるかということが重要で、そのためにノートをとるということです。
社会人が勉強するためのオススメのノート
社会人の勉強にルーズリーフは向いていません
まず、社会人が勉強ノートを選ぶときに、ルーズリーフはやめた方が良いです。
記憶術の手法で、「メモリーパレス」という方法があるんですが、これは簡単に説明すると、自分が普段の生活の中で使っている場所や物を記憶と結びつけて、覚えやすくしてしまう方法です。
実は、場所と人間の記憶というのは密接に結びついていて、記憶術ではその特性を活かして記憶をしやすくしているわけです。
ルーズリーフのようにページがバラバラになってしまうものは、せっかく位置によって記憶していたのに、その位置がバラバラになることで、記憶が薄まってしまいます。
だから、社会人が勉強ノートにルーズリーフを使うのは、記憶に重点を置いた場合は良くないんです。
ちょっと応用になりますが 、英単語を記憶するような場合は、単語カードを作って、順番をバラバラにして覚えた方が良いです。
英単語は、読む文章それぞれによって違う順番で出てきますから、普段の勉強でバラバラの順番でも瞬時に思い出せるように訓練をした方が、本番で有利になります。
社会人の勉強に向いているノートを解説します
まず、ノートの大きさです。
社会人向けの勉強ノートの大きさは、できれば大きめの方が良いです。
なぜなら、字を大きく書いたほうが、ノートを開いたときに字が目に飛び込んでくるように見えるので、それによって記憶の定着が良くなるからです 。
ちなみに、僕が普段使っているノートは、紳士なノート無地(A 4)です。
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ノートの書き心地にも、こだわりましょう。
基本的に人間は、心地よいことは続けたいと思いますし、不快なことは続けたいと思いません。
勉強したり、ノートを取ったりする勉強環境をいかに快適なものにするかということは、勉強の継続力や集中力にも影響します。
ですので、多少高くてもあなたにとって書きやすい勉強ノートを買った方が、結局プラスになります。
あなたに合ったベストの書き心地の勉強ノートを見つけてみてください。
社会人の勉強ノートは無地がおすすめ!!
罫線が入ったノートと無地のノートでは、どちらが良いかという問題があります。
僕は、どちらも試しましたが、社会人の勉強には無地の方がオススメです。
僕の勉強ノートの取り方が多少特殊なため、僕の場合は自由に書ける無地の方が勉強しやすいです。
ただ、これは好みの問題でもあるので、罫線の入ったノートが良いという方は、それでも良いかと思います。
ちなみに最近のトレンドは、方眼ノートです。
方眼ノートを現在勉強する時に使っていて、それが使いやすいと思っていらっしゃるなら、そのままで良いかと思います。
大切なのは、自分にとって使いやすいノートを勉強する時に使うということです。
社会人が選ぶべき勉強ノートの厚さについて解説します
社会人が勉強ノートを選ぶ場合、勉強ノートの厚さは薄い方がオススメです。
これは、勉強ノートを一冊使い切ることによって、達成感が生まれるためです。
はじめの内は、この達成感をたくさん味わうことによって、勉強のモチベーションが続きやすくなります。
ついでなのでお話ししますが、使用するボールペンやシャープペンの芯も太い方が良いです。
それには、以下の二つの理由があります。
-
字が太くなることで、ノートを開いた時に字が目に飛び込んでくるように見えるので、記憶に残りやすくなる。
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芯の減りが早くなるので、「これだけ勉強した!」という達成感を感じやすくなる。
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使い切った勉強ノートは、かならず取っておく
使い切った勉強ノートは、捨てずに必ずとっておきます。
これには、復習のためという理由もありますが、実はもう一つ理由があります。
サッカーや野球などで、『ホーム&アウェイ』という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
『ホームもしくはアウェイの状況で、人間はどのような影響を受けるのか?』という研究があります。
この研究によれば、自分がアウェイに乗り込む時に、普段使っている物を持ち込めば緊張が減る。
つまり、普段使っている物を持ち込むことによって敵地の中にホームのような状況を作り出すことができることがわかりました。
これを利用すれば、試験本番にも、たとえ使わなくてもあなたがこれまで使い切った勉強ノートを持ち込むようにすれば、ホームにいるような気持ちで試験に挑むことができるようになります。
実際に筆者は、仕事で重要なプレゼンをした時に、そこでは本当は使わないんだけど、使い切った自分の勉強ノートを3冊ほど持ち込んだことがあります。
プレゼンは成功しました。
もちろん、時間をかけて入念に準備をしたというのもありますが、本番中に自分が努力してきた勉強ノートを見て、気持ちを落ち着かせることができたということも大きかったと思います。
社会人にオススメの勉強ノートの取り方【具体例】
社会人の勉強ノートは、きれいに取ろうとしない
ノートは、きれいに取らないことが重要です。
例えば、先生や講師がホワイトボードに要点を書いた場合、それをそのままきれいにノートに写しても、記憶にはほとんど残りません。
それよりも、ホワイトボードに書かれたこと以外のことでも自分が思いついたことは、多少ノートの見ばえが汚くなったとしても、すべて書き込むようにした方が良いです。
そしてこれは、授業や研修の内容と関係がないことでも構いません。
例えば、「お腹がすいた」とノートの端に書いても OK です。
あとからノートを開いたときに、「あのとき講師が○○の話をしてた時、自分はお腹がすいていたんだった」という感じで、記憶とその時の感情が結びつきます。
これによって記憶が強化されます。
もちろん、ノートを取っている時に何かのアイディアを思いついたときは、必ずノートの端にメモしておきましょう。
記憶が強化されるだけでなく、あとからノートを見返した時に、そのメモを見てさらに何かをひらめくこともあります。
参考までに筆者の勉強ノートの取り方
画像のように、ノートを書くときに大体で良いので、まず左2/3と右1/3で区切ります。
そして、左2/3に本文を書いていきます。
気づいたことや、その時思いついたことは、右1/3に少し小さく書きます。
そして、勉強ノートの一番下まで書かずに、一番下は少しあけておきます。
後で復習する時に、新たに気づいたことをそこに書き込むようにしています。
復習の時に新たに書き込めば、理解も深まるし、記憶もより定着しやすくなるので、このようにしています。
勉強する時に、色で集中力を高める方法について解説します
周囲の色によって、人間の集中力には差が出ることが分かっています。
そして、集中力は勉強の効率に大きな影響を与えます。
社会人にとっては、集中力は仕事の効率にも影響します。
それゆえに、勉強や仕事をする周囲の環境にどのような色を配置するかが重要になります。
青色は勉強や仕事の集中力アップ!
青は、集中力が高まる色といわれています。
また、青い色に囲まれていると時間の経過も短く感じます。
例えば、壁を全て青く塗った部屋で「1時間経ったと思ったら出てきてください」と言うと、実験参加者は平均40分くらいで部屋から出てくるそうです。
時間が経つのをはやく感じるということは、それだけ集中しているということです。
そのため、勉強する時に青は非常に相性の良い色といえます。
勉強中に目に入るような小物類は、青をベースに選んでいくと良いでしょう。
もちろん、集中力のアップは仕事にも恩恵があります。
社会人の仕事をするスペースも、青をベースに選ぶと仕事の効率が上がります。
ちなみに、私は勉強ノートを書くときの万年筆のインクも青を使っています。
万年筆を使う前は、ジェットストリームというボールペンを使っていましたが、この時も青をメインで使って勉強ノートをとっていました。
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赤色は人間を消極的にする
赤色は、人間を目の前のことに対して消極的にすることが分かっています。
実際に行われたペーパーテストの実験では、受験番号を書く欄を赤くしただけでも、そのグループだけ試験の点数が有意に下がったそうです。
また、赤い色は時間の経過も遅く感じさせます。
例えば、壁を全て赤く塗った部屋で「1時間経ったと思ったら出てきてください」と言うと、平均1時間20分くらいで出てくるそうです。
赤い色が視界に入ると時間を長く感じる現象は、世の中でも使われています。
例えば、すき家やマクドナルドのようなファストフード店で、赤を基調としたデザインが採用されているのは、少ない時間でより長く滞在したとお客に感じて欲しいからです。
ファストフード店側としては、客の回転率を上げないと商売にならないから、食事が済んだ客にはさっさと帰ってほしいという心理があります。
だから、少ない時間を長く感じてもらって、満足して帰ってもらうために、店内に赤を多く配置しているのです。
まとめると、赤は勉強には不向きな色です。
勉強するときは、周囲に赤は置かない方が良いでしょう。
どうしても赤ペンを使わなければいけない時は、僕はオレンジのペンを使うようにしていました。
寝る前に勉強ノートをパラパラめくる
社会人でも学生でも同じですが、勉強を嫌々やっている人は、そもそも勉強時間以外にノートなんて見たくありません。
それにもかかわらず、『復習するために寝る前に勉強ノートを見る』という気持ちでページをめくっていると、元々嫌なので続かなくなります。
そうではなく、「自分は頑張ったな~」という感じで、自分のこれまでの努力を実感するために寝る前に勉強ノートを見るようにしてみてください。
勉強に対するポジティブな気持ちが、明日の勉強の励みになります。
また、勉強ノートをパラパラめくって見るだけでも復習効果はあります。
寝る前に勉強ノートをパラパラめくる習慣を作ることで、復習効果が積み上がり、結果的に学習効果も上がります。
まとめ
いかがでしたか?
今回ご紹介したノートの取り方は、社会人の僕が色々試した中でも、特に効果が高かったと思うもののみを厳選してみました。
僕も調べたり、自分で実験してみたりしましたが、結局はあなたに一番合ったやり方を探すのが大事だと思います。
あなたに合ったやり方を探す時に、よろしければ僕のやり方も参考になさってみてください。
この記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
今回は、社会人の勉強ノートの取り方について解説しましたが、この記事の続きとして社会人のかた向けの「万年筆を使った勉強法」の記事をご用意しています。
万年筆は非常に書き心地がよくて、一度使うと手放せなくなります。
こちらの記事は、万年筆を一度も使ったことがない社会人の方に特に読んで欲しい記事となっています。
一度読んだ本の内容を忘れないための「読書ノートの取り方」については、こちらの記事にまとめてあります。
よろしければ、ご参考にしてみてください。
それでは、この記事は以上となります。
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