ちょっと調べたいことがあるとき、ネットで調べたり本を読んで調べたりしますよね?
でも、こういうことばかりしていると、重大な不利益を被ることがあるんです 。
目次
昔は、限られた一部の人しか 情報にアクセスできなかった
昔は、情報そのものに価値がありました 。
例えば、中世のヨーロッパでは、本は大変貴重で一般人は本をほとんど所有していませんでした。
本は、教会の書庫にまとめて保管されていて、教会の中でも一部の人間しか見ることができませんでした。
このような状況なら、情報そのものに大きな価値が出てきます。
なぜなら、情報にアクセスできる人とできない人の間で、知識量に大きな差が出るからです。
今は、誰でもほとんどの情報にアクセスできる
でも、今は本は日本だけでも1日約250冊程度 出版されており、巷に溢れている状態です。
それに加えてネットもありますので、世界中の情報に瞬時にアクセスすることができます。
それゆえに、何かのやり方を調べたい場合、ネットで調べさえすれば、ほとんどの人がまず間違いのない無難なやり方にたどり着くことができます。
ネットや本で安易に調べることの問題点
例えば、今晩の夕食のレシピを調べたり、単語の意味を調べることにネットや本を使うのであれば、これは問題ありません。
でも、もしライバルがいて、そのライバルとあなたが競争しなければいけないような場合(例えば、企業の採用面接をあなたが受けなければいけないような場合です)には、本やネットで調べた知識だけで それに挑むのは、致命傷になりかねません 。
なぜなら、ライバルもおそらく同じ方法でネットで調べてくるでしょうから、自分とライバルを差別化できなくなってしまうからです。
そもそも、競争とは何か?
競争とは突き詰めれば、いかに相手と差別化できるかです。
逆に、差別化できなければ、不毛な消耗戦に突入してしまうだけです。
例えば、現在大手携帯電話会社3社が消耗戦をしているのは、お互いに差別化できていないからです。
これは、あなた自身の問題に置き換えた場合でも同じです。
ネットで調べた解決策を安易に採用しても差別化できないので、ライバルがいる様な競争で勝つことは難しいんです。
自分が持っている知識や技術を組み合わせて、新しい解決策を作る
では、どうするか?
答えは、『自分が持っている知識や技術を組み合わせて、新しい解決策を作る』です。
例えば、この前 YouTube を見ていたら、『坊主バンド般若心経』という、お経を歌っているお坊さんの動画がありました。
これは、そのお坊さんがロックを元々好きで、そのロックの知識とお坊さんという職業からくるお経の知識を融合させていると言えます。
この動画は、お経だけの動画やロックだけの動画との差別化に成功していて、再生数もかなり稼いでいました。
まとめ
今晩の夕食のレシピをネットや本で調べるのは OK 。
だが、競争相手がいるような場合、例えば企業の入社面接やプレゼンを行う場合では、ネットや本で調べた知識をそのまま使ったり、ちょっと改良しただけでは、競争相手も同じことをしてくるため差別化できず、結果的に不利になることも多い。
そんな時は、自分が持っている知識や技術を組み合わせてみよう。
【今日の一冊】
著者の中村久子さんは、幼い頃に病気で両手両足を切断。
現代よりも差別が厳しい時代で、見世物小屋に売られてからも悪い人に騙されたりします。
非常に過酷な人生を歩まれた方なんですが、最後には感謝の気持ちを持って亡くなります。
自分は恵まれすぎているのに、あまりにも小さなことで日々悩みすぎているのではないかと考えさせられる一冊。
コメントを残す