はじめに
人間関係において、信用はとても重要な要素です。
通常は、どうすれば他人から信用されるのかを考えると思いますが、今日は全く別の視点から考えてみたいと思います。
どういう人間が信用される?
そもそも、どういう人間が信用される人間なのでしょうか?
状況によっても変わると思いますが、簡単に言ってしまえば、誠実な人間が信用されるということで、ほぼ間違いないと思います。
ですので、今日は『いかにして他人に信用されるか』ではなく、『いかにして自分自身が誠実な人間になるか』について考えてみます。
偽物を身につけると人はどうなる?
学生に、制限時間付きの簡単な数字探しのテストをして、得点を自己申告させた実験があります。
この時被験者の学生には、全員同じサングラスを身につけてもらいました。
そして、学生をA、B、Cの三つのグループに分けました。
そして、三つのグループにはサングラスを渡す時に以下のような差をつけました。
A.「ブランド物のサングラスです」と言って渡す。
B.何も言わないでサングラスを渡す。
C.「偽ブランドのサングラスです」と言って渡す。
つまりこの実験は、人間は身につけるもので嘘をつきやすくなるのかどうかを調べる実験だったんです。
偽物を身につけた影響は?
実験の結果は、Aの「本物のサングラスです」と言われたグループは、30%の学生が嘘の申告をしたのに対し、B の何も情報を与えなかった学生はグループは41%、Cの「偽ブランドのサングラスです」と言われたグループは、なんと71%の学生が嘘の申告をしたそうです。
偽物を身につけるだけで誠実でなくなる!?
実験では、「偽物です」と言われてサングラスを渡されただけで、「本物です」と言われた人より、嘘をつく確率が2倍以上も増えてしまいました。
言われてみれば、確かに偽物を身につけていると、何か後ろめたい気持ちになるのもわかります。
偽物を身につけて、胸を張って歩くというのはなかなかできませんよね?
ブランド品を身につける時は、もちろん本物を身につけるのが一番ですが、あなたの誠実さを守るためにも、少なくとも偽物を身につけるのはやめたほうがいいです。
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